第2回IKIGAI CUP 結果発表
アマチュアが上位独占! 第2回IKIGAI CUP
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短期決戦の主役は、意外にもアマチュアの強豪たちだった。JLPGAプロテスト合格を目指すゴルファーたちにとっての奨学金争奪戦となる「第2回IKIGAI CUP」が山梨県北杜市の小淵沢CCで開催された。1日18ホールの短期決戦ながら、今年は賞金総額が第1回の440万円から600万円にアップし、優勝賞金も150万円から200万円に増額された。交通費や宿泊費なども含めたプロテストの受験費用は一説によれば「200万程度」(受験生)だけに、選手たちには大きな発奮材料となった。
そうしたなか、驚異的な爆発力で一気に独走態勢を固めたのが栃木出身のアマチュア・横山珠々奈だった。前半のインで、32のロケットスタートに成功。後半も34にまとめて、2位に2打差をつける6アンダーで優勝を飾った。
横山は「前半に4~5㍍のパットが決まって波に乗れました」と会心のラウンドを振り返った。実は2位に入った伊波莉羅、3位タイの島袋ひのもアマチュア。後続のプロたちにとっては、ほろ苦い結果となった。
2022 年 1 月 1 日からアマチュア資格規則が大きく改訂され、10万円以下は受け取ることができるようになった。横山は、プロ宣言していれば200万円を受け取れていたはず。なんだかもったいない気もするが、一方現状では、アマチュアならJLPGAツアーに最大8試合、主催者推薦で出場するチャンスが開かれている。トップレベルの試合でもまれて、実力アップが見込めるわけだ。
だがプロ宣言してもJLPGAプロテストに合格しないとツアーに出る道は険しくなる。実力のある選手たちにとっては、プロの道を選ぶか、アマで居続けるかはとても悩ましい問題となっている。
厳しい生活をつづけながらプロを目指すプロゴルファーたちにとっては今大会の賞金がウレシイ奨学金となったことは確か。来年、この大会を経験した選手たちが、JLPGAの資格をゲットしていてくれることを祈りたい。
(取材・構成=日本ゴルフジャーナリスト協会会長・小川朗)