2024 PREMIUM MEDICAL SUPPORT開催

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 腰痛など、身体的なトラブルでゴルフをお休みしている方へ、小淵沢カントリークラブ内の「IKIGAI GOLF Academy」でこの秋、「PREMIUM MEDICAL SUPPORT」(プレミアム・メディカル・サポート)がスタートしました。ゴルファーが抱える身体的トラブルに対応するため、担当医が独自のリハビリ用メニューを作成。トレーナーや作業療法士、ゴルフインストラクターがチームを組んで、周辺の施設をフル活用しながら治療していく画期的なプランが進行しています『生涯ゴルフ』実現に向けての第一歩は、ゴルファーのみなさんに大きな可能性をもたらしてくれます。

飛ばし屋揃いのジャンボ軍団で、300ヤード超のビッグドライブを連発し、長年存在感を発揮してきた高見和宏プロと小溝高夫プロが参加した「PREMIUM MEDICAL SUPPORT」。実は2人とも腰を手術したばかり。トーナメント復帰を目指し、執刀した担当医の杉本和隆氏のもと、リハビリを兼ねてトレーニングすることが目的でした。

標高1150メートルの高原にある同クラブは自生する美しいカラマツにセパレートされたコース。マイナスイオンが満ち溢れ、クラブハウスを出た瞬間から、心身ともに解放される環境が、二人を待っていました。 

【ゴルフ合宿・1日の流れ】※症状によってメニューは異なります

7:00       ストレッチと室内トレーニング

9:00       朝食

10:00      ドライビングレンジで超短波治療器を使用しながらショット練習

11:00      アプローチ・バンカーの練習

11:30      前半ラウンドスタート

13:30      昼食

14:30      ドライビングレンジで超短波治療器を使用しつつ練習

15:30      入浴

16:30      マッサージ・ストレッチ

18:00      夕食

2人は起床後、まず杉本医師の直接指導のもと、ストレッチポールなどの器具を使ったストレッチで体をほぐしました。その後、個々に合ったリハビリテーションメニューのトレーニングを約1時間半行います。

朝食後はドライビングレンジで超短波治療器を装着し、特殊な練習器械を使ってのショットの練習を1時間。「(超短波治療器を使い)腰をほぐしながら練習できるのは大きな利点です。ラウンド前だけでなく、疲れがたまってくるラウンド後にも有効です」(杉本医師)。

その後は隣接しているアプローチ・バンカー練習場へ。さらに練習グリーンでパッティングを行ってからコースへと出ていきます。。杉本医師とトレーナーが同行。ショットごとに痛みを感じたか否かなど、症状などの聞き取りを行いながら、ハーフか1ラウンドのホールを消化していきます。乗用カートはフェアウエーに常時乗り入れ可能です。

「都会の喧騒から離れて、水も空気もきれいなコースで、ゆったりと回れることがまず大事。ただ人間は歩くのが基本ですし、肩とか股関節、ヒザや足首をちゃんと使って歩けているかどうかというのも大切です。アスファルトの上を歩くより芝の上を歩いた方が体にいい。東京で芝の上を歩きなさいと言ってもあまり環境もないので、最終日には歩きのプレーもメニューに入れています」(杉本医師)。

その後は温泉にゆっくりつかり、1日の疲れを癒し、理学療法士やトレーナーから指導やマッサージを受けて夕食という流れです。

腰痛や肩痛、膝痛などに悩み、ゴルフがやりたくてもできずにいるゴルファーにとって、医師や理学療法士らがチームを組んで治療にあたってくれるこのプログラムはまさに朗報と言えるでしょう。そもそも小淵沢カントリークラブは医薬品開発支援のパイオニアであるCMICグループとも深いかかわりがあります。「PREMIUM MEDICAL SUPPORT」は同社の中村和男CEOが提唱する「IKIGAI PROJECT」の一環でもあるのです。

実は中村CEOもこれまで多くの故障を経験。手術を執刀し、その後の治療にあたったのがこのプロジェクトを指揮する杉本医師でした。

「中村さんも足を骨折したし、肩の鍵盤も切れちゃったし、腰も痛めました。『ゴルフをやりたいから治す』ということで、私が手術しました。中村さんのお友達も、私が手術してゴルフできるようになり、小淵沢CCとのご縁ができたわけです」と、今回の画期的なサポート体制が実現したいきさつを明かしてくれました。

杉本医師は、故障の原因が『アクシデント』(事故)。『オーバーユース』(練習のし過ぎ)。『ミスユース』(間違った練習法)という3つに分類できると指摘しました。そうした多くの事例の原因を見極めたうえで柔軟に対応し、一旦はあきらめたゴルフをチームでサポートしてゴルフの再開までもっていく。そのために全力でサポートする体制が整っているのが「IKIGAI GOLF Academy」の「PREMIUM MEDICAL SUPPORT」であるというわけです。

「PREMIUM MEDICAL SUPPORT」を主催する「IKIGAI GOLF Academy」の梅田有人代表取締役は「術後3か月という皆さんに1回目は参加していただきましたが、今後は様々な障害を持つ方々のサポートもしていきたいと思います。温泉施設も豊富ですので『湯治』のイメージも取り入れながらリハビリに取り組んでいただく」としたうえで、こう続けました。『地産地消』も視野に入れた『食』の部分も大事な要素ですので、管理栄養士さんにメニューを作っていただきます。また合宿中に睡眠の質なども専門の先生に判断していただき、指導を受けることも考えています」。今後は多様なゴルファーのニーズに対応できる体制を整えていくことを確約しています。

もう、あきらめる必要はありません。小淵沢での濃密な日々が、ゴルフ再開へと導いてくれるはずです。

(取材・構成=日本ゴルフジャーナリスト協会会長・小川 朗)

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